夢流し

辺りはあまりに静かでも、頭の中はどんちゃん騒ぎ。京都の地に独り暮らし、苦節の学部生生活を送る京都大学生のブログ。文化、言語、娯楽、心理、生活等に関して、大学における教養科目の講義で得た知識を再解釈および適用し、その知を広く社会に還元することを目指す。

太鼓の達人への思い入れ

ここ数ヶ月、私にとって人生二度目の『太鼓の達人』ブームが来ています。休日は京都にいるときには自転車を駆って筐体のある所まで片道十数分かけて行き、実家に帰っているときには家族に連れて行ってもらった先で、太鼓叩いてます。周りは本当に上手い人が多くて、自分は本当に序の口なんだなと思わされますが、彼らだってはじめたての頃は自分と同じようなものさ、素質なら自分だって負けないと、そう励ます必要がないくらいに、自ら楽しんでプレイしています。
きっかけは七月、妹が3DS版ゲームソフト太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブを買ってもらったことでした。当初は恥ずかしがっていたのか、自分は積極的にやろうとしなかったのに、収録されている曲、特にナムコオリジナルの曲には思いのほか心惹かれる曲があって、次第に自分も妹を手伝う口実でやっているうちに、いつしか自分が一番熱中して、一番難しい曲をプレイしていたのでした。かつての情熱が蘇るようでした。
小学生の頃、私はゲームセンターで『太鼓の達人』を初めて目にし、以来すっかりはまってしまいました。他の人がプレイしていた曲を自分もやってみたり、『ドンだフル!』コースを出して挑戦してみたこともありました。一番の思い出は、その近所のゲームセンターで開催された大会で優勝したことでしょう。自分より大きな大人をも破り、優勝の賞品を得た私は、店長相手に『夏祭り』の曲で競ったものの、店長が配慮から「むずかしい」を選択し、私はやり慣れない「ふつう」を選択したことにより、調子が崩れて負けてしまったのでした。その一方で、当時PS2版の『太鼓の達人』ソフトが発売になり、とても欲しいと私は母に懇願したものの、家にはPS2がなかったので、その購入資金を得ようということでせっせと母を手伝ってお小遣いをペットボトルに貯めていたものです。やがてその貯金箱は目的を失い、また貯金箱も新しい硬貨が入らなくなったとき、私の熱意は既に冷めていたのでした。
それから約八年、大学生になって再び『太鼓の達人』に取り憑かれた私は、ある日ゲームセンターの筐体で勢い勇んで叩いてみたところ、これが全く腕がついていかない。3DSの時のペンと筐体でのハウスバチとは具合が全く違って、私はお気に入りの曲『白鳥の湖 -still a duckling』や『エンジェルドリーム』の前に崩れ落ちるのでした。そこから花パスポートカードを購入して名前を登録し、木材を買ってマイバチを製作し、暇さえあれば出かけて行って太鼓を叩き、後には太鼓さん次郎をダウンロードして家でも外でもプレイするようになって、今では★×9くらいの曲までは筐体でもクリアできるようになりました。しかしまだまだ思うように叩けないところも少なからず、その情熱は全く冷めるところを知らないのであります。
11月29日、実家に太鼓の達人Wii 超ごうか版 (専用太鼓コントローラ「太鼓とバチ」同梱版)が届きます。京都にいる私はすぐにプレイすることができませんが、これで実家に帰ればいくらでも叩けるようになるわけです。とても楽しみです。今度は★×10の曲もクリアしてみせます。

太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ

太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ