夢流し

辺りはあまりに静かでも、頭の中はどんちゃん騒ぎ。京都の地に独り暮らし、苦節の学部生生活を送る京都大学生のブログ。文化、言語、娯楽、心理、生活等に関して、大学における教養科目の講義で得た知識を再解釈および適用し、その知を広く社会に還元することを目指す。

女脳

過去の記事を整理していると、「女になりたい」とか「女体化したい」という願望がたくさん書き残されてて呆れるのですが、今日の性差の講義でその根本の理由がわかりました。ネットやアニメの影響でも思想の問題でもない、先天的なもののようです。
人間は胎児の頃、母体からアンドロゲン、いわゆる男性ホルモンの影響をうけますが、これに曝される量が多いと、女児であっても脳が男性化するということで、逆にさらされる量が少なければ、男児の脳は女性的なものになるということになります。胎児自身の性ホルモン分泌とは直接関係がないので、その後に起こる性徴はそうでない者と同じですが、先天的な脳の形成の違いは精神心理学的な性差としてやはり現れるということです。この違いがはっきり分かるのが示指環指比(digit ratio)というもので、人差し指(2D)と薬指(4D)の長さの比率が、男性の方がより薬指側に傾くそうです。これは胎児期から小児期早期に既に決定されるらしく、私も一、二年前にこれについて知り計測したことがあるのですが、今測ってみても相変わらずどちらも7cmでした。女性でも普通薬指の方が長いということですから、ほとんど長さに差がない私はかなり女性的な脳の持ち主であるようです。なるほど、幼少期には折り紙や人形で遊ぶことを好み、声はしばしば女性と間違えられ、そして理数科目が苦手です。小学生の時分に保健教育を受けた時には、どういうわけか自分のおなかの中には子宮が眠っているんじゃないかと思っていたこともありました。これらのことは、自分が生まれる以前に、胎内で受けた脳への影響が大きいということで、合点がいった私はなんだか安心してしまいました。そしてこうした徴候は自分のみならず、ネット上において様々な人について見ることができる。彼らにも、それらの違和感の原因はどうも先天的な者らしいと知ってほしいものだと思いました。
紹介されていた書籍はこの辺りだったかな?

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

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男の子の脳、女の子の脳―こんなにちがう見え方、聞こえ方、学び方

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共感する女脳、システム化する男脳

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科学でわかる男と女の心と脳 男はなぜ若い子が好きか? 女はなぜ金持ちが好きか? (サイエンス・アイ新書)

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